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こんにちは、コーディネーターの魚田です。
突然ですが、初めてのお遣いの思い出ってありますか?
私の場合、小学校低学年の時に「食パンを買ってきて」と1000円渡されましたのが、初のお遣いでした。でもその当時、食パンは一体いくらくらいで売られているのかということに見当がつかなかったために、渡された1000円でもしも足りなかったらどうしようという不安感からお遣いに行くのを拒んだ記憶があります。
価格目安が分からないモノの買い物は、誰だって不安になるかと思います。
はじめて住宅購入をされる方にとって注文住宅は価格目安が分からないモノに該当するのではないかと思い、今回は注文住宅の価格や予算についてお話をしたいと思います。
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注文住宅の金額のお話しに入るその前に・・・
家を建てたい!だけど、一体どこに頼めばいいの?皆様はご自身にあった住宅の注文先が分かりますでしょうか?
注文住宅の金額のお話しに入るその前にまず基本的な知識として、どこに頼めばいいのか?についてお話しいたします。
住宅建築を提供している先は色々あり、我々VICOヴィーコのような工務店だけではありません。
主には、ハウスメーカー・設計事務所・工務店の3つに分類されます。
ハウス=家、メーカー=作りと訳すと全てがハウスメーカーに該当してしまいますが、一般的にハウスメーカーとはテレビCM等の広告を行ったり住宅展示場を保有していたりする規模の会社を指します。
ハウスメーカーは、各社ウリとしている特徴が規格化されており、そのプランをベースとし、お客様の間取りや仕上げを選択していく流れです。選択できる商材はメーカーが選定している中から選ぶ形となります。
設計事務所は、お客様からどんなお家にしたいのかの要望を伺い、その内容から間取りや外観・内観のデザインすべての設計プランをつくることからはじまります。設計事務所は設計プラン作成を担い、その後プランに基づき建築するのは工務店となります。また、建築中はプラン通りに建てられているのかどうかの監督管理する役も担います。
工務店は、規模や各社考え方や様々なので、弊社VICOヴィーコの場合を例に説明いたします。
VICOヴィーコでは、設計事務所同様にお客様からどのようなお家にしたいのかの要望のヒアリングをとても長い時間をかけて行います。その後、数多くのお取引設計事務所の中からVICOヴィーコにてお客様に適した設計事務所の先生を選定し、お客様・VICOヴィーコ・設計事務所の先生との3者でプランを作成していく流れとなります。
それぞれのメリット・デメリットについて、簡単にまとめましたので参考にしてみてください。
ハウスメーカー・設計事務所・VICOヴィーコの比較
メリット | デメリット | |
ハウスメーカー | ・会社の規模が大きく企業として安心感がある
・決まった建材を安定的に使用するため、工期が短縮される |
・ある程度の規格が決まっているので、設計自由度は低い
・営業の人件費、展示場の維持費、広告費などの経費がかかる分のコストは高くなる |
設計事務所 | ・変形地や狭小住宅等の悪条件土地も設計プランでカバー可能
・仕様や規格に制限がないので、こだわりの家づくりに対応 |
・それぞれの要望に応じたベストプランを作成する為に時間がかかる
・工期が比較的長くなる ・設計プランが先行し、正確な建築予算の目途が分かりにくい ・建築家のデザイン性が優位となる場合がある |
VICOヴィーコ | ・変形地や狭小住宅等の悪条件土地も設計プランでカバー可能
・仕様や規格に制限がないので、こだわりの家づくりに対応 ・お客様に応じた設計事務所の先生を紹介してもらえる(紹介手数料等はかからない) ・予算をかけたい部分とかけたくない部分を区分したコストコントロールが得意 |
・それぞれの要望に応じたベストプランを作成する為に時間がかかる
・工期が比較的長くなる
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2019年度に建てられた注文住宅の平均床面積と平均建築費について
では、いったい注文住宅にはいくらくらい費用がかかるのでしょうか?
建物の大きさや設備、仕様によって金額はまちまちですが、一般的にはどのくらいなのかを、住宅金融支援機構2019年のデータをもとに見ていきたいと思います。
2019年度に建てられた注文住宅の平均床面積と平均建築費
床面積 | 建築費(土地を含まず) | |
全国 | 125.8 ㎡ | 3,454 万円 |
首都圏 | 125.2 ㎡ | 3,772 万円 |
近畿圏 | 125.3 ㎡ | 3,555 万円 |
東海圏 | 127.8 ㎡ | 3,522 万円 |
その他地域 | 125.6 ㎡ | 3,276 万円 |
※住宅金融支援機構2019年度フラット35融資利用者調査より抜粋
参考)住宅金融支援機構 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_flat35.html
VICOヴィーコは大阪府/兵庫県に位置するので、『近畿圏』のデータから詳しくみてみます。
125.3㎡を坪計算(○○㎡×0.3025)に換算すると、37.9坪となります。
建築費(土地を含まず)3,555万円から坪あたりの金額を計算すると、93.79万円となりました。
いかがでしょうか?高く感じられましたでしょうか?それとも、そんなもんかなぁといったところでしょうか。
VICOヴィーコのお客様をみても35~40坪の床面積の場合、3500~4500万円あたりの建築費の方が多いのが現状です。
予算別注文住宅の中身をみてみましょう
平均的な費用と床面積がわかったところで、実際のリアルな予算額ではどのような住宅ができるのでしょうか。
VICOヴィーコの施工例から予算額別に見ていきます。
■1,000万円台:お勧めはリノベーション
平均的な予算の約三分の一以下である1,000万円では、無駄と思われる部分は限りなく省いていかなくてはなりません。いわゆるローコスト住宅に該当します。
キッチン・バス・トイレといった住宅設備のグレードは低く、価格の押さえた中からの選定となります。断熱性・耐震性・遮音性等といった機能面もこだわることが出来ません。
VICOヴィーコでは、ローコスト住宅においてはあらゆるアイテムの選定自由度の高さというメリットをお客様が享受できないことと、見えない部分である断熱性等のスペックを落とすことはお勧めしないため、現在は1,000万円台の新築注文住宅はお受けできません。
その場合は、注文住宅のリノベーションをお勧めし、ご要望のお家づくりを提案しております。
1,000万円台:リノベーションで要望を叶えたVICO施工事例
■2,000万円台:一点豪華主義が可能になる
キッチンやバスルームに最新式の設備を導入するといった「一点豪華主義」が実現できます。
ただし、すべての希望を叶えるには予算が足りないので、メリハリをつけた予算配分が必要となってきます。
2,000万円台で建築された過去のお客様(OB様)の具体的な事例を参考として、お打ち合わせ時にご紹介させていただいております。
2,000万円台:メリハリ予算配分 VICO施工事例
■3,000万円台:ある程度の希望が叶えられる平均的予算
注文住宅の全国平均費用に近い3,000万円台は、ある程度一般的な希望を叶えることができ、外観や間取りの自由度が生まれてくる予算です。
特に都心部などは敷地が極端に狭く、いびつな形状をしている土地が多く、建物が長方形や正方形のデザインでは土地の無駄が多くなってしまうのですが、3,000万円台の予算があれば敷地の特徴を有効活用した住宅を建てることができます。
また内装に無垢材などの天然素材を使用することも可能です。
3,000万円台:無垢材をふんだんに採用 VICO施工事例
■4,000万円台:こだわりの家が実現可能
様々なプラン、希望が実現可能となってきます。
デザインや使用する素材、吹き抜けやスケルトン階段など自分や家族のこだわりを存分に反映できます。
4,000万円台:デザイン・素材共にこだわりぬいた VICO施工事例
※ 平均的な床面積30坪から40坪を想定した建築費です。
※ 建物価格(本体工事費)、付帯工事費用、諸経費を含めた金額です。
おわりに
先日、今からお家を建てる知人からの相談にのる機会があり、お家づくりは何から始めたらいいのか?
注文住宅の価格とはわかりにくい、ということに改めて気づきました。
また、注文住宅(全国)統計を調べ、6年連続で費用は上昇し、逆に住宅面積は縮小していることを知りました。
ご予算のバランスを図ることとコストコントロールの重要性をより強く感じました。
VICOヴィーコでは、お客様が叶えたいお家づくりを実現するために時間をかけてヒアリングを行い、その想いが反映されたお住まいをつくることをいつも行っております。
これからお家づくりをはじめる方で、VICOヴィーコとのお家づくり気になるなぁと思われた方は是非一度ご連絡くださいませ。
VICOヴィーコ問い合わせ ⇒ https://vico-co.jp/contact/