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総額25万円!4LDK賃貸マンションがおしゃれなコワーキングスペースに大変身!

こんにちは、アシスタントの大嶋です。
みなさんはコワーキングスペースというのはご存知でしょうか?
英語で書くと“CO-WORKING SPACE”です。“CO”は“共同”を意味しており、ワーキングスペースを足すと“共同で仕事をする場所”となります。異なる職種の方々が場所をシェアして仕事する場です。
一時利用や月額で場所を借りて仕事ができるため個人事業主や起業して間もない方、在宅勤務の方など、働く場所に縛りのないお仕事をされる人がよく利用されるそうです。

近年、そういった場所を利用する人が急激に増えてきているようです。要因の一つにこのご時世でリモートワークの方が増えてきていることが挙げられます。家で仕事をするといっても、家族がいると集中できない、場所がないといった人もいるので、そういう場合にコワーキングスペースを利用されるそうです。
そのほかに、リモート面接の場として、お茶会の場として、YouTubeの撮影の場として、教室を開く場としてなどなど、多用途に利用ができるためニーズも高まっています。

今回、そんなコワーキングスペースを開業されたオーナー様からご依頼を頂き改修させていただいたお話をしていきます。

 

 

サードプレイス宝塚の間取りと予算

今回ご依頼いただいた「サードプレイス宝塚:https://takaraz.info/」は宝塚市の下町的エリアに位置するアットホームな隠れ家オフィスです。小学校のチャイムが聞こえる静かな住宅街にあります。

 

サンベルデ逆瀬川マンションの一室である4LDKの賃貸をコワーキングスペースにということでした。

サンベルデ逆瀬川 101号室の間取り


洋室5帖の部屋はオーナー様の部屋になっているので、そちら以外がレンタルスペースとなっています。いくつか部屋が分かれているので、用途に合わせて部屋を使い分けることができます。オーナー様は子育て支援の活動もされているので、お子様連れの方にも利用しやすくしたいという思いもお持ちでした。
お子様連れの方の利用の仕方でいうと和室で小さいお子さんを遊ばせて様子を見ながらLDKで仕事をするということも可能な間取りになっています。

さて、そんな4LDK賃貸マンションをコワーキングスペースに変身させる予算の総額がズバリ25万円!その限られた予算内で、全体を使い勝手良くなおかつオシャレにしたいというのがオーナー様のご要望でした。

改修プランは利用者さんにとっての使いやすさを絶対重視!

コワーキングスペースは利用目的も様々で、使用時間も多種多様です。利用者さんたちが快適に使え、また使いたいとリピートしてもらえるプランにしなければ意味がありません。そのため動線をもとに収納を考えて使い勝手良くすることをアドバイス頂くため整理収納アドバイザーの藤本由佳先生に、今回コーディネーターとして参加していただきました。

藤本先生はVICOヴィーコでも整理収納セミナーで講師としてお世話になっている先生です。
過去ブログでも先生をご紹介した記事がございますので、ぜひご覧ください。

ブログ:簡単!片付いた状態がずっと続くお家になる方法 https://vico-co.jp/blog/2608/

先生は整理収納アドバイザーだけでなくルームスタイリストでもあるため、部屋をオシャレにすることも得意とされています。実際にご自身の賃貸マンションをDIYでリノベーションしてオシャレな内装にされています。気になる方は、先生の自宅セミナーに参加してみてください!

さて、藤本先生と共に手掛けるサードプレイス宝塚。どのように変身させていくかを考えたときに、限られた予算ばかりに気をとられるのではなく、どのようにすれば利用者様が増えて、リピートしてもらえるようにできるかをテーマに考えました。VICOヴィーコは施工面を中心にプランを考え、藤本先生には部屋の機能性をいかしつつプチプライスなスタイリングのプランを提案頂き、三者で何度も検討を重ねました。

 

写真を撮りながらプラン検討中

Before → Afterで利用しやすいポイントお見せします!

今回の施工とプラン内容を部屋ごとにご紹介したいと思います。

<玄関>

片付いてはいるものの、飾り物が多く統一感のない印象がしていた玄関。不必要な飾り物は一掃し、「白」を基調色に統一しました。そうすることにより、下駄箱の上に置かれた情報に、利用者さんの目がいくようになりました。広めの玄関にスノコを置くことで玄関の段差を解消と、洋室6帖への入口との干渉をしないようにしました。

玄関の扉にはQrio Lockという既存のシリンダーに取り付け可能な遠隔操作ができるスマートロックを設置しました。こちらを取り付けることで、外にいるときも玄関の開け閉めが出来、入出管理も簡単にできるようになり、管理者・利用者共に便利になりました。

 

Qrio Lock :https://qrio.me/smartlock

<ダイニングキッチン>

昭和感漂うなんとも懐かしい気持ちにさせるキッチン。キッチンを入れ替えるコストはないので、キッチンの扉に白の木柄の剥がせるフロアシートを扉すべてに貼りました。すると元々あるタイル壁も引き立ちおしゃれなキッチンになりました。

 

木柄の剥がせるフロアシートを貼ったキッチン扉

 

照明はどこにでもあるごく一般的なシーリングライトから木調のペンダントライトに変更して、ぐっと雰囲気のあるダイニングになりました。
動線も考慮しテーブルの向きも変え、食器棚の中は整理収納を行いました。食器だけでなく利用者さんへ販売用のカップラーメンやお菓子も置いています。ガラス扉なので一目で何が売られているかが分かりますし、オーナー側もストックの有り無しが分かりやすくなりました。

 

整理された食器棚の中の販売品

 

ガスコンロは使用しないとのことなので、コンロを塞ぐ台をVICOヴィーコがオーダーメイドで作製しました。飲み物の種類を棚から選んでいただき、台の上で飲み物を作ることができます。不要なコンロ部分が有効活用できるようになりました。
オーナー様に手描きでポップを書いていただき温かみのある雰囲気になりました。

 

コンロの上に作製した台と飲み物のストック

<キッズスペース(和室)>

オーナー様が子育て支援の活動をされていることもあり、元々キッズスペースを想定されていた6帖の和室。畳の上にカーペット敷にされていたもののどうしても和室の部屋の印象を拭い去れない状態でした。そこで、照明を純和風なものから、ダイニングで使用していたシーリングライトを流用して明るくしました。照射角度も広がり部屋も明るく、またカーペットとの相性もよくなりました。
おもちゃは子供でも簡単に片付けができるように、かごに入れて出したりしまったりしやすくしました。おもちゃや雑貨などは、子育てに役立ててほしいという有志の方々からの提供品を藤本先生が集めてくださいました。

 


押入の中身は雑然と物が置かれていましたが、こちらも藤本先生の整理収納テクニックにより片づけられ、一目で何が収納されているか利用者の方も分かるようになりました。下段はおもちゃを取り出せばかくれんぼができる子供の格好の遊び場のようなスペースとなりました。

<会議室>

奥の7.5帖の洋室は会議室仕様となっており、打合せ、会議や○○教室、子供の塾などといった方々が利用されているそうです。

 

こちらのクローゼット内も和室の押入と同様に物が雑然と入れられておりました。こちらも整理収納をして倉庫にしました。箱には用途別にラベリングし、必要なものを使いやすい場所に配置しました。
利用人数に合わせてクローゼット内に予備椅子がありましたが、分かりづらく使いにくい状態でした。すべて室内に出し、利用者様が必要に応じて使えるようにしました。

 

<レンタルルーム>

 

2方向から自然光が降り注ぐ洋室の6帖はオンライン面接の方や、YouTuberの撮影、お茶会に使われるようです。より一層お部屋を明るく、かつ木の風合いや赤の椅子を引き立てるように白色で少し動きのあるデザインのカーテンを取付けました。タッセルを使ってカーテンの寄せ方で違う表情を演出できます。カジュアルフレンチに合うような掛け時計をアクセントにしました。

お部屋の雰囲気に合っていないパソコンラックは取り除き、お部屋に見合ったチェストを用意しました。その上の世界地図のウォールシールはオーナー様に貼って頂きました。

 

<トイレ>

トイレは統一感があるもののキャラクターと派手なピンクだったトイレ。これまで利用者の男性からはあまり評判がよくなかったということで、色味を抑えてシックな色合いにしました。これで落ち着きのある空間となりました。

 

<洗面>

 

子育てママさんの利用も多いサードプレイス宝塚には、ママさんたちの利用を考えたスペースを洗面室に設けました。洗濯パンを塞いで板間にし、モコモコのシートを板の上に貼って居心地のいい空間に仕上げました。オープンだった収納棚にカーテンを設置することで、すっきりとした印象になりました。
くつろぎ空間にするために、奥の壁面にデザインクロス貼って雰囲気を変えました。なお、このクロスは剥がせるクロスの為、今回のような賃貸物件でも施工可能です。

板間部分には折り畳み式のおむつ交換台を置くことも可能になっています。赤ちゃんのおむつ交換やYouTuberさんたちが着替えに使われています。

 

洗面室の板間におむつ交換台を設置した様子

 

<改修にかかった費用の総額>

おわりに

いかがでしたでしょうか。限られた予算の中でもこれだけのことが出来ました。
我々の強みは提案力であると思っております。提示された予算では到底無理だという案件でも、ただ「無理です」と言うことではなく、これなら実現できるという事やここまでなら実現できるなど、お客様にお伝えし共に考えていきます。そうすることで、当初と違ったプランになったとしても、満足度の高い内容となると思います。

そして、今回ご紹介させて頂いたコワーキングスペース「サードプレイス宝塚」は内覧会も定期的に行っております。ご興味のある方はぜひホームページにて告知されていますので、そちらをチェックしてみてください。

オーナー様もとても気さくな方で、以前はチンパンジーの研究者だったというなかなか出会えない経歴の持ち主です。そのお話を聞いてみるのも楽しいと思いますし、ぜひ使い勝手の良いオシャレで落ち着きのある空間を体感してみてください。

 

<追記>

追加のご依頼で、会員様用の個人専用ロッカーも設置しました。鍵もついているので、荷物を持ち帰ることなくコワーキングスペースを利用することができます。
サードプレイス宝塚は、バーチャルオフィスとして登記も可能なため個人専用ポストも設置させていただきました。より様々な方が利用しやすい環境になっております。
詳細につきましては、サードプレイス宝塚https://takaraz.info/へぜひお問い合わせください。

 

鍵付きロッカー

専用ポスト

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