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鉄筋コンクリート造住宅の現場進捗状況を紹介します ~外装編~

こんにちは、ディレクターの太田です。

現場ではもう何をしていても汗ばむ季節となってきました。

我々現場監督は早い段階で熱中症対策に取り組み職人さんたちの安全を守らなければいけません。

最近流行りの扇風機付き作業着は現場の強い味方です。

さて今回は、現在私が担当している鉄筋コンクリート造住宅の現場進捗を各工程に沿ってご紹介していきます。

 

現段階の出来上がり具合

前回、鉄筋コンクリート造の住宅のコンクリート打設までの流れをご紹介させていただきました。

そのあとの工事の流れは、各階のコンクリート打設がすべて完了(建物の躯体完成)後、外装・内装の下地工事そして仕上工事と進めていきます。

現段階では外装の下地工事を終わらせ仕上工事の段階です。

外装工事としては7~8割ほど完了している状態です。

前回ブログ:鉄筋コンクリート造の住宅について

 

躯体とは・・・建物の主要な構造体 又 骨組みのこと

引用:住宅建築専門用語辞典   http://www.what-myhome.net/index.html

躯体工事が完了しお客様・設計の先生と部屋の大きさなどを確認している様子

 

外装の下地・仕上げの解説

外装とは外壁や屋根といった建物の外側に関する装飾や仕上げのことです。

鉄筋コンクリート造の場合、コンクリートをそのまま外装としてしまうことが大半ですが、今回のお家は外断熱工法という建物外側に断熱材を張り付けてその上から仕上げを施すようになっています。

コンクリート打設前に断熱材を仕込んでおいてそのままコンクリートを流します。

コンクリート打設が完了すると、建物の外側に断熱材が張り付いている状態になります。

この断熱材が外装の下地となります。

使用断熱材 : レオTOP外断熱工法  https://www.ecopro.jp/method/02/index.html

 

下地と仕上を図面で解説していきます。

断面詳細では下地→仕上げの順番で表記されています。

・屋根部分

下地:コンクリート躯体

仕上げ:ガルバリウム鋼板 一文字葺き

日鉄住金耐磨カラーGL いぶし銀

 

・外壁吹付塗装部分

下地:断熱材

仕上げ:吹付塗装 ジョリパットトラバーチン柄

 

・外壁タイル貼り部分

下地:断熱材

仕上げ: 磁器質タイル貼

LIXIL HAL-420/STC-BS2

 

外装の下地工事から仕上工事へ向けての流れ

断面図では下地部分には断熱材の表記しかありませんが、断熱材の表面に仕上げのタイルや塗装を施工できるように左官工事で下地を作っていく必要があります。

まずは断熱材の継ぎ目に雨水が入ってしまわないように防水材を塗り込み、その後専用のモルタル材を薄く全体に塗っていきます。

断熱材継ぎ目の防水処理状況

黒くなっている部分が防水材を塗り込んだ所です。

専用モルタル材を全体に薄く塗っていきます。

下地のモルタルが塗り終わり建物全体がグレーになりました。

 

ここまでくると、外壁はいよいよ仕上げ工程に入っていきます。

現在はタイル仕上げの部分を施工中です。

タイル貼りの状況

凹凸があり一枚一枚表情が違う為、広い範囲で施工すると、とても雰囲気が良いタイルです。

 

屋根に関しては、屋上は歩行できるようにシート状の防水材を敷き込み、

斜めの屋根の部分にはガルバリウム鋼板といういわゆる板金屋根で仕上げていきます。

屋上部のシート防水施工状況

雨漏りしないように慎重に施工を進めます。

斜め部分の屋根もしっかり防水処理を行い、板金屋根を伏せていきます。

白いシートが板金屋根用の防水シートです。

形状は違いますがどちらも板金屋根です。

黒い屋根でスッキリかっこよく仕上がっています。

 

おわりに

躯体が完成し下地工事の流れ「外装編」をご紹介させていただきました。

出来上がった時には目に見えない部分となる下地工事ですが、この下地工事を丁寧に行うことによってより良い仕上げの工事が施工できるようになります。

普段なかなか見ることのできない仕上げの一歩手前をお客様に少しでも知ってもらい、完成した時の嬉しさがより一層増せばいいなと思います。

次回は「内装編」です。お楽しみに!!

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