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はじめまして。ディレクターの太田と申します。
ヴィーコでは主に現場を担当しております。
「日々勉強」をモットーに、お客様の家づくりをより満足し納得していただけるよう
全力で現場を駆け巡っております。
そんな太田が普段どんな仕事をしているのか、
また、ぜひ知ってほしい現場の情報などを発信していきます。
TABLE OF CONTENTS
現場監督とは
簡単に言えば現場を管理する人です。
なんだか「監督」って響きは偉そうに聞こえますが、そんなことはありません。
お客様や建築家さんの希望に応えられるよう、また現場に携わるすべての人が気持ちよく仕事を進められるよう、現場を管理するのが仕事です。
現場を管理
現場管理において重要なことは「品質・安全・工程・原価」の4つがあります。
○品質管理とは
お客様が安心して今後何十年も住めるような家を建てるために、デザイン、強度、寸法、材質、機能などが設計図書通りの品質を満たしているかどうかを管理することです。
品質を証明するために写真や書類で記録していきます。
製品検査の様子
○安全管理とは
現場で作業する職人さん達が安全に仕事を進められるように、環境を整える業務です。
また現場内部だけではなく現場周辺への配慮も忘れず、第三者への安全対策も徹底します。
現場には危険な場所が多くあるため、日々目を光らせています。
○工程管理とは
工期を守るための工事全体のスケジュールを管理します。
様々な種類の作業が現場で行われている為、工事の流れをスムーズにするには工程表を作成し各業種の作業の進み具合を管理し運営していきます。
現場の工程だけではなく、お客様や建築家さんの要望やモノ決めに対しても工程の管理が必要で、理想の「カタチ」にする為には十分な時間が必要ですが、工期を守るという点で時には厳しくタイムリミットを設けさせていただくことがございます。
○原価管理とは
工事の利益を確保するために工事にかかる費用を管理します。
人件費や材料費、目に見えない部分の費用をすべて把握し原価を管理することによって、お客様の予算内でベストな工事を選択していくことが可能となります。
私が心がけている事
4つの管理もとても重要なことですが、私がいつも心がけている事は、現場に関わる全ての人が同じ方向を向いて仕事をするためにどうすればよいかを管理することです。
家づくりにおいては「お客様が満足する」がすべてだと考えています。
現場の職人さんたちも、設計に関わる人たちも全員が同じ気持ちのはずです。
お客様の想いや設計に関わる建築家さんなどの要望を形にする職人さんたち、そのパイプ役となりそれぞれが気持ち良く仕事ができる環境作りが、我々現場監督としての大きな仕事の一つだと考えています。
コミュニケーションこそ、現場を円滑に進める最大の管理といえるのではないでしょうか。
お客様・建築家・監督・職人の全員が意見を出し合っている風景
監督の一日
○朝8時頃:現場到着、現場内巡回
夜間に現場で変化がないかの確認
○8時半:作業開始
作業初日の業者、職人さんなどがいる場合は作業内容の確認を兼ねた打ち合わせ
○9時〜12時:現場確認
職人さん達にややこしい納まりなど正しく施工してくれているかを確認
納まりとは・・・
部材の取り合いや取り付け具合、落ち着き具合、仕上がり具合、などを指します。
納まりが合理的で、きれいな取り合わせになることを、「納まりがよい」と言います。
引用:住宅建築専門用語辞典
http://www.what-myhome.net/index.html
細かな納まりが重要でつきっきりで現場確認を行った事例
建築家さんの細部にまでこだわった設計をカタチにするには細かい確認が必要です。
○12時〜:昼食
現場に対しての声を聞くために、職人さん達とのコミュニケーションとして一緒に食事をすることも
○13時~:午後の作業の前に現場内・現場周辺の清掃
現場がきれいになり、気持ちの切り替えにもなり、安全管理へもつながる、一石三鳥の15分清掃
○13時15分〜18時:現場確認
午前中からの引き続き作業の場合や頻繁に作業確認の必要がない場合は、現場内に机を広げて図面書きや事務作業を行う
○18時:作業終了
最終確認を兼ねて現場内巡回
翌日作業の準備や片付け・清掃
○18時半:帰社
事務所で作業記録や工事報告書などの作成、設計打合せやお客様打合せの準備、予算管理や工程管理の整理
現場に職人さん達が来る前や帰った後にも現場監督の仕事はたっぷりあることを、職人さん達はあまり知らないのが現実、、、
おわりに
現場監督という仕事は、家づくりの中でお客様と1番深く関わる仕事だと思っています。
建築中だけではなく完成後も建物維持管理として長い歳月を共にさせていただきます。
管理する内容は様々で苦労する点もありますが、その分お客様に満足していただけた時の達成感はなんともいえません。
そんな達成感を日々追い求めている監督さんの仕事をちょっとでも知ってもらえると幸いです。
偉そうな響きの「監督」ではなく、誰からも頼りにされる愛すべき「監督さん」の現場便りをお楽しみに!!
※弊社代表でもあり愛すべき監督「坂本」の大きな背中