WORKS実績
- 構造規模
- 在来木造
地上2階建 - 延床面積
- 132.04㎡
- 敷地面積
- 164.48㎡
- 建築面積
- 95.94㎡
- 竣工
- 2016年8月
- 設計
- ユカワデザインラボ
1110建築設計事務所
日本をはじめ、韓国・オーストラリアのメディアに掲載された、VICOヴィーコ施工物件の中で最も有名な御宅です。
設計当初の計画は、鉄筋コンクリート造(RC造)でした。しかし、いざ見積してみるとかなりの予算オーバー。
設計のお二人といろいろ試案する中、構造自体を木造に変えてみたらどうか?との意見がもちあがり、設計のお二人と構造家の先生との協議を重ねて元プランをほとんど変えることなく木造在来工法への方向転換をしました。
鉄筋コンクリート造(RC造)の時と比べ、その価格は2/3に!
3つの三角屋根の連なった形状は複雑な木組みになっており、屋根合板を互い違いに組み合わせることで梁と梁を繋ぐ重要な役目をなし、この屋根形状を保つように設計されています。
素材はガルバリウム鋼板の小波貼、一部タテハゼ葺きとなっており、谷部分は前後へ雨が流れるように細工しており雨水が下に植えられている植栽に水を運ぶようになっております。
外壁も同じくガルバリウム鋼板の小波貼。屋根との一体感があるようにとの要望で極力、角の曲げ物を細く見せるように職人さんと打合せし造り上げました。特に壁の出隅コーナー部分は壁材を一体曲げにすることで余分な曲げ物を見せないすっきりした美しい仕上となっております。
そしてなにより、2階テラス部分は2.1m(玄関からは4.4m)以上はね出した片持ち梁(キャンチレバー)は、通常の木造在来工法ではない組み方をしております。こちらも打合せを何度も行い実現したものです。
この大きなはね出し形状を保つために集成材(105*360*5000)が8本、それと直行する梁(H330~390)が3本の下からボルトと角座金で吊り上げる構造となっております。棟上げの際は大工さん6人がかりでこの梁を1本ずつくみ上げていく様は見事でした。
担当いただいたプレカット会社の方曰く「今までで3本の指に入るほど難しい構造でした」とのこと。
幾多の困難を経て出来上がったNewtown Houseですが、何よりお客様が喜んでいただけていることが私達の喜びです。
設計にまつわるストーリーも是非、ご覧ください。
設計の先生方のホームページより
〇 ユカワデザインラボ Newtown Houseページ
https://www.yukawa-design-lab.com/work/newtown-house/
〇 1110建築設計事務所 Newtown Houseページ
https://www.1110.design/works-1/newtown-house/
こちらの雑誌に掲載されております⇒