WORKS実績
- 構造規模
- 在来木造
平屋 - 延床面積
- 96.35㎡
- 敷地面積
- 155㎡
- 建築面積
- 96.35㎡
- 竣工
- 2017年8月
- 設計
- 1110建築士事務所 川口裕人
建築家である K 様は、住宅兼設計事務所にするための庭付き平屋の中古物件を探されておりました。
たどり着いた築45年のこの建物-日当たりが良くて、お隣は公園、裏に畑もあって、なんとも落ちつける環境をすっかり気に入られご購入されました。
すぐさま手書きのスケッチなど踏まえて打合せ―プランと見積とをにらめっこしながら、新旧のバランスが絶妙なる空間がうまれました。
古屋だった建物が今カッコイイ建物に生まれ変わった発見に満ちあふれてた施工期間3ケ月のリノベーション工事でした。
コストを抑えつつの今カッコイイポイントは・・・
ラワン合板を半分にカットし、オイルステイン塗装を施した床材、フローリングを施工するよりずっとリーズナブル。
室内の壁・天井は、左官下地や防水材に使用されるカチオン塗りで、その上の仕上げ材は敢えて無し。
宅内の建具だって、高さは昔の高さのままに、上部ガラスをいれることでむしろ新しいを感じる間仕切りに。
暗かった玄関廊下に取り付けたトップライトはポリカーボネート大波で製作し、トップライトサッシを入れるより大幅コストカットに貢献。
昔の柱だって、シルバー色に塗装しただけで、他の素材と調和をとりつつ、少しだけ未来感を醸し出しています。
外壁の既存ラスモルタルの上に塗り壁(ジョリパット)『水墨』仕上げや
桟の割付バランスを計算しつくし、和になりすぎないように設計された雪見障子などコストをかけた部分もあるけれど、コストは抑えるばかりではなくてかけるところにはかけるメリハリが大事。
そして、ブランコの居場所は公園だけではない!室内リビングにあったってちっともおかしくない!!なんだったら気持ちいいしうちにも欲しい!!!が、大発見。
今カッコイイアイデアの連続、異素材の組み合わせバランス、もちろんながら住まいと事務所との機能性はちゃんと果たしている空間構成-建築家 K 様の凄さに感動です。
「むかし」「いま」「これから」を感じることができる不思議な調和を見せるお宅です。
〇 1110建築設計事務所 公園と畑の家 ページ
https://www.1110.design/works-1/house-between-park-and-farm/
こちらの雑誌に掲載されております⇒