WORKS実績
- 構造規模
- 在来木造 / 平屋
- 延床面積
- 66.67㎡
- 敷地面積
- 154.20㎡
- 建築面積
- 67.57㎡
- 竣工
- 2019年12月
- 設計
- qp5 一級建築士事務所
交通量の多い国道30号線に面する交差点で、ひときわ目立つ佇まいの建物ができました。
施主兼建築士である、隅谷さんによるデザイン。東京で設計事務所をかまえる隅谷さんとの出会いは電話からでした。雑誌から弊社のことをお知りになり、ご連絡をくださいました。
上からみると扇形の建物。2方向道路に面していることでスチール枠の引き戸とFIXの全面ガラス構成でデザインされています。
一見、鉄骨造かな?と思われるかと思いますが、なんと在来木軸組構造となっております。外周面は全て勾配がかかっており、8本ある化粧登り梁は1番長い物で9mを超すものまであります。
この化粧梁は120*330*6mの集成材を抱き合わせて、ドリフトピンで固定することにより1本の頑丈な梁を造ることができました。
扇形の片流れ屋根を支える、8本の登り梁やそれを支える桁、柱などの仕口は工場では加工できない複雑な形状となっており、大工さんが現場でひとつずつ、丁寧に加工し組み上げた骨組みとなっております。
建築面積67.5平米とコンパクトな平屋建ての建物ですが、中に入ると邪魔をするものはなにひとつもなく、綺麗に扇形に放射する登り梁が2面のガラス張りの壁からの日差しに照らせる開放的な空間が出来上がっております。
一度国道30号線をゆっくりとドライブしながら、当物件を探してみてください。
撮影:山内紀人写真事務所 Norihito Yamauchi