BLOGブログ
はじめまして、代表の坂本です。
今年2020年で弊社40周年を迎えることができ、ホームページも一新、社員一同でブログを始めることになりました。お客さんにお役にたてるような情報をお送りしていきたいと思っておりますので、これからよろしくお願いいたします。
家造りを考える場合、リビング、キッチン、浴室など拘りたいポイントは人それぞれ、いろいろあると思います。そんな中、一般的に目立たない存在に感じられる階段ですが、住み心地などを考えた場合、意外と重要なファクターになってくるものです。今回は、家造り、空間造りには欠かせない階段について話をしていきたいと思います。
TABLE OF CONTENTS
階段の形状種類のご紹介
階段のスタイルはいろいろあります。
弊社が造ってきた階段を施工写真とともに説明していきたいと思います。
◇直階段
一般的に多いのは、直階段かと思います。プランもしやすく施工性についてもコスト的にも一番取り扱いやすい階段です。
面積的には、約1.5~2.0帖ほどのスペースが必要。上階からストレートに転げ落ちてしまう恐れがありますので落下防止のことは考慮しないといけません。
しかし、階段下のスペースを有効活用することでちょっとした収納、小さいトイレなどを設けることもできるのです。
階段下をキッチン収納、冷蔵庫置場にすることで階段下のスペースを有効活用した事例
◇コの字型階段
上階から見た時に中間に踊り場があり、字のごとくコの字の形をしている階段。
面積的には2.0~2.5帖ほどのスペースが必要。コの字階段は中間踊り場があり、直階段に比べると安全性は高くなります。
しかし、コスト的には直階段より割り高になることが多く、踊り場の下は天井高さも低くなりますのでスペースの有効活用には不向きかと思います。
踊り場下部の床を少し下げて、お子さんが遊べるチャイルドコーナーとし、スペースを有効活用した事例
◇L 字型階段
階段の途中でLに折れ曲がっている階段。コの字階段に比べると登りやすいイメージで安全性は直階段に比べるとよいと思います。
面積的には1.75~2.0帖ほどのスペースが必要。プランする上では角部分に配置されることが多く、リビング階段や吹抜け階段にすることで開放的な階段にすることができます。
リビング吹抜けに設置することで、2方向壁に窓を設けることで明るい空間造りに役立てた事例
◇らせん階段
らせん階段はオリジナリティあふれ、デザイン的に優れていますが、好き嫌いのはっきりした階段かと思います。
面積的には2.0~2.5帖ほどのスペースが必要。コスト的には一番高価な階段となります。踏み面スペースが小さくなるため上り下りなどしにくい感じはしますが、デザイン重視、魅せる階段にはオススメです。
シンプルに加工された鉄骨仕様 弊社オリジナルのらせん階段の事例
形状種類の比較表
コスト | 面積 | メリット | |
直階段 | 低 ◎ | 1.5 ~2.0 帖 ◎ | 設計しやすい、下空間の利用が容易 |
コの字型階段 | 中 ○ | 2.0 ~2.5 帖 ○ | 踊り場を設けることで安全性が増す |
L 字型階段 | 中 ○ | 1.75~2.0 帖 △ | 空間の自由度が高い |
らせん階段 | 高 △ | 2.0 ~2.5 帖 △ | オリジナリティあふれデザイン性豊かな空間演出ができる |
階段コストを左右する素材選び
次にお伝えしたいことは、素材によってコストが大きく変わってくることです。
素材には『木製』又は『鉄骨』又は『鉄骨+木製』の混成と大きく分けて3タイプあります。
その中でも鉄骨と木製を組み合わせたものが一番高価なものになります。一般的に階段は木製じゃないの?って思われる方が多いと思いますが、家の中に鉄骨階段を造ったりもできるのです。
弊社ではいろんな要望をもったお客様が来られますので、その要望に沿った階段を素材選びからコストを踏まえて提案させていただいております。
家づくりを階段から考えるメリット
これまでの話で階段は、形状、種類、素材により、面積、コスト、空間活用法などに影響与えることはわかっていただけたと思います。これを無視して階段を最後にあてはめるようなプランをしてしまうと狭くて登りにくい階段になってしまったり、窓がなく暗い空間になってしまったり、上下階繋がり感のないものになったりでストレスを感じる空間になってしまうともったいないと思います。
階段をリビングの中に溶け込むように魅せるもので、家族の動きがわかる『リビング階段』にするのか、廊下を介して階段で上下階をつなぐ動線優先の『プライバシー階段』にするのかによって、生活動線やプライバシーの有無、空調損失(断熱性)、音問題など、他の部屋の配置、間取りにも大きな影響を与えるのが階段だと思います。
だからまずは階段と他の部屋との関係性などを踏まえて、きっちり考えていくことが大きなメリットとなるのです。
おわりに
今回は階段について簡単に説明させていただきました。こうやって階段単体でみてもいろんな形状、種類があって面白いアイコンではないかと思います。
プラン段階から、階段についても一緒に考えることでストレスない家づくりができるのではないでしょうか。
弊社はお客様の要望があれば階段ひとつからでも真剣に考えて提案させていただいております。
階段についての質問などあればいつでもご相談ください。