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こんにちは、ディレクターの太田です。
家づくりには一から家を作る新築や中古物件を改修工事にてきれいにするなど様々なカタチがあります。
改修工事は戸建てやマンション、築浅や築古、工事の規模に関わらずbeforeとafterを比較したときの変化を楽しむのが醍醐味かと思います。
その醍醐味のスパイスとして改修工事進め方・改修工事ならではのトラブルやその対処方法まで、現場の裏側を公開いたします。
TABLE OF CONTENTS
改修前 物件(before)の紹介
今回工事をさせていただくお宅は築約60年の木造平屋で、外装はそのままで内部のみ改修工事を行います。
以前に屋根瓦は一部葺き替えをされているようです
外壁はモルタル搔き落としというもので比較的きれいな状態です
施工前のキッチン
今回の工事でキッチンはアイランドになる予定です。
設備機器を新調すると機能がグレードアップし生活が豊かになりますね。
床もフローリングに入れ替えます。
きれいな青色の塩ビタイルは今ではあまり見られない雰囲気なので少しもったいない気持ちもしますね。
この和室は洋間になりダイニングに生まれ変わります
畳の部屋ではなくなるのは少し寂しい気持ちもしますが、afterでは建具や間仕切り壁がなくなり開放的な部屋になる予定です。
玄関からのbefore風景
今回の工事で和室・洋室の調和がどのようにとられるのか楽しみです。
さぁ、解体だ! (1日目~3日目)
さて、いよいよ解体。工事開始です。
そのまま残す部分もあるため初日は解体範囲を明確にしたのち職人さんへ指示を出します。
仏間・床の間・書院は残す為、解体しないよう要注意です
作業が始まればあっという間です!もう天井がなくなりました
立派な丸太の梁が出てきました
築年数が古い木造住宅を解体すると当時の大工さんの技術を目の当たりにすることができる為、この瞬間はいつもワクワクします。
人間ドックならぬ建物ドック
解体業者さんの作業が完了すると次は大工さんによる建物チェックです。
今まで見えていなかった部分が目視できるようになったので、建物の悪いところがないかを建物のお医者さんとして大工さんに隅々まで点検してもらいます。
もし、柱や梁が雨漏りで腐っていたり白蟻に食われていれば取り除かなければいけない為、改修工事を行っていく前にしっかり確認を行います。
今回は白蟻も腐りも見つからなかったのでそのまま大工工事を進めていきます
建物をレベルアップさせる技を公開 (4日目~7日目)
建物の点検を行ったものの、やはり木も生き物です。年月には勝てない部分があります。
今回の改修工事では建物のレベルアップを図り耐震工事も兼ねて進めていきます。
構造計算を行い様々な補強方法から最適な方法を選定します。
補強工事をすることで、ある一定の強度を確保することができた場合は行政より補助金をもらえる場合があります。
建物をレベルアップしその上お金がもらえるなんて、なんともお得な話ではないでしょうか。
地域によって補助金の有無や条件が異なりますので、興味がある方は市役所などへお問い合わせください。
構造計算の結果、今回は金物での補強となりました
柱・梁・土台の接合部にL型の金物を取付けていきます
補強され、これで築約60年の建物もレベルアップです。
おわりに
改修工事の着手から一週間ほどの流れをご紹介させていただきました。
今回お伝えしたかった大きなポイントは建物を点検するという事です。
改修工事のタイミングで点検を行えば隅々まで確認することができますが、
工事に関係なく定期的に建物の点検をすることで悪いところの早期発見につながります。
適切な対処を行うことによって何年・何十年とお客様が安心安全快適に住み続けることができるようになるのです。
まだまだほんの一部ですが現場の裏側を公開させていただきました。
現場の進み方に少しでも関心を持っていただけると嬉しいです。
ここから改修工事ならではのトラブルは発生するのでしょうか。続編をお楽しみに。