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木のことを知ってから選ぶインテリア ~ウォールナット編~

こんにちは、アシスタントの大嶋です。

先日、VICOが施工したお客様宅へ写真撮影に伺いました。

お引き渡しをして数か月、家具や装飾品が揃った内装は、お引き渡し時よりも家が生き生きとして見えました。随時、インスタグラムやHPの施工事例に更新していきます。

 

さて、前回ナラ/オークの話をいたしました。

前回ブログ:木のことを知ってから選ぶインテリア ~ナラ/オーク編~

今回は世界的に人気の高い、ウォールナットについて紹介させて頂きます。

 

ウォールナットとは

クルミの木のことを指します。主に北米産はブラック・ウォールナットと呼ばれ、紫がかった濃い茶色をしています。日本において、ウォールナットと呼ばれるものはブラック・ウォールナットを指していることが多いです。

クルミはアメリカでは「子孫繁栄」の象徴として、結婚式でライスシャワー代わりに用いることもあるそうです。日本でも、クルミは硬い殻で中身を守っていることから、「家庭円満」の意味があります。

 

日本のクルミとの違い

日本のクルミの木は、オニグルミという種類がウォールナットにあたると言われています。しかし、色味を比べると印象が異なります。

 

北米産はブラック・ウォールナットと言われるだけあって濃い色合いに対して、日本のクルミは明るい色合いをしています。どちらかというと、オークに近い黄色味のある色です。

 

ウォールナット

オニグルミ

木材図鑑より  http://wp1.fuchu.jp/~kagu/mokuzai/nut.htm

経年変化にも違いがあります。木材の経年変化は木に含まれる、リグニンやタンニンの成分が紫外線によって酸化して起こります。日本のクルミはその他の木材のオークなどと同じように、経年変化で濃くなっていきます。黄色味の明るい色合いが飴色のようになっていきます。

それに比べてウォールナットは、経年変化で色が明るくなっていきます。濃い茶色だったものが黄色味を増して明るい色合いへと変化します。

どちらもクルミなので油分を多く含んでいるため、経年で艶やかな印象になっていきます。

 

ウォールナット時代があった

ウォールナットは、チーク、マカボニーと共に「世界三大銘木」の一つとされています。

適度な硬さがありながらも粘り気がある為、加工がしやすく家具職人に好まれました。精巧な細工もし易かったため1660年~1720年の間主にヨーロッパでビクトリア調やロココ調の装飾家具に多く用いられました。艶やかでシックな色合いなどから富の象徴として王族、貴族に愛されウォールナット材の製品が普及していきました。この時がウォールナット時代と呼ばれます。

20世紀に入ってからも人気は衰えることなく、有名デザイナーがウォールナットを用いた作品を数多く発表しています。

イームズ ウォールナットスツール

ハーマンミラーより  https://www.hermanmiller.com/ja_jp/products/seating/stools/eames-walnut-stools/

 

ジョージ・ナカシマ / コノイドチェア

桜製作所より  https://www.sakurashop.co.jp/products/george_nakashima/field/item_category/chair/

 

ウォールナットを使用した施工例

VICOでのウォールナットを使用した施工事例を紹介させて頂きます。

ウォールナットを用いることで、高級感のある落ち着いた雰囲気を演出することが出来ます。

 

VICO施工 U様邸 フローリング・家具、ウォールナットを使用

 

VICO施工 A様邸 フローリング、ウォールナットを使用

 

VICO施工 F様邸 家具・フローリング、ウォールナットを使用

 

VICO施工 H様邸 フローリング・カウンター、ウォールナットを使用

 

カウンターはウォールナットの一枚板を使用しています。

WORKSにも、UPしていますのでご覧ください。 https://vico-co.jp/works/1106/

 

おわりに

ウォールナットは一枚板を天板に使用する際も選ばれることが多い他、家具、フローリング、建具と多くのものにも使用され好まれています。近年は希少になりつつあるということと、見た目の高級感から「家具のロールスロイス」と呼ばれることもあるようです。ロールスロイスを買うには手が届きづらいですが、お部屋のアクセントに「家具のロールスロイス」をお家の中に取り入れてみるのはいかがでしょうか。

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