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遂に完成!鉄筋コンクリート造住宅の現場進捗状況を紹介します ~内装仕上げ工事編~

こんにちは、ディレクターの太田です。

最近、過去に見たことのある映画を再び見ることにハマっています。

初めて見た時と2回目・3回目に見た時の作品に対する感情の変化を楽しんでいます。

日々感受性を磨けばどんなことでも楽しく取り組めるのではないかと哲学的に物事を考えるのが好きです。

さて、今回はいよいよ完成の鉄筋コンクリート造住宅の内装仕上げについて紹介させていただきます。

 

 

 

内装仕上げ工事

前回のブログで紹介しました内装下地に仕上げ工事を施します。

前回ブログ:鉄筋コンクリート造住宅の現場進捗状況を紹介します ~内装編~

 

今回のお宅は、床はフローリング貼り、壁は吹付塗装とクロス貼り、天井はパネル貼りとクロス貼りと部屋によって様々な仕上げ材を使い分けています。

それらを1つずつどの順番で仕上げていくのかを決めて管理し、業者さんへ指示することが内装工事のポイントとなってきます。

異業種の職人さんが同じ部屋で作業をすると作業効率も悪くなりますし、仕上がった部分への最適な養生方法をとらなければせっかくきれいに仕上がった箇所に汚れや傷がついてしまう恐れがあります。

各業者さんの連携をとるための工事段取りで進めていきます。

 

大工仕上げについて

床のフローリング貼りと天井パネル貼りは下地工事からの引き続きで大工さんが行います。

まず、床のフローリング貼りは割付から決めて準備します。

部屋の大きさでどこからどのように貼っていくのが全体的にきれいに仕上がるかを検討し、貼り始めの寸法を大工さんへ指示します。

 

部屋から廊下などへつながっていく部分などは割付がしっかりできていないときれいに貼ることができません。

 

トイレなどの小部屋は貼りながら大工さんは体を逃がしていかないといけないので一苦労です。

使用フローリング:muku plus カリン無垢フローリング 1818×88 t15mm

 

貼り終わった後はすぐに床を養生します。

隙間なく養生を行い大工さんがきれいに仕上げてくれた床に傷がつかないようにします。

 

次に天井のパネル貼りです。

こちらも床フローリング同様に割付を決めるところから行います。

今回使用したパネルがフローリングに色味を合わせた木板調の材料だったので、床フローリングの割付に合わせることにしました。

使用パネル:ニッシンイクス リアルパネルレッドサペリ 1820×90 t6mm

 

塗装仕上げについて

床・天井が仕上がった次は、壁の吹付塗装仕上げを行います。

内装仕上げでの塗装工事のポイントは何といっても養生です。

他の仕上がっている部分を汚さないように塗装部分以外の箇所を養生で覆ってしまいます。

 

養生だけで一日の作業が終わってしまうことがあるくらい重要な工程です。

せっかく大工さん達がきれいに仕上げた部分を、絶対に汚してはいけないという気持ちが養生に現れてきます。

 

養生をしっかり行い吹付塗装をすると、大工さんが仕上げた天井との取り合いもきれいにラインが出て仕上がります。

使用材料:エスケー化研株式会社 ベルアート リシン吹付

 

クロス仕上げについて

塗装吹付が完了すると次はクロス貼です。

クロス工事は仕上工事の大詰めです。現場状況としてもクロスを貼ればもうすぐ完成という現場が多いので、気も引き締まります。

クロス施工部分以外がほぼ仕上がっている状況での施工となるため、色々な部分に気を使いながらの作業が必要となってきます。

 

仕上がっている壁を汚さないように慎重に天井にクロスを貼ります。

 

トイレなどの狭い空間を施工する際は、道具などで周りを傷つけないように体を小さくして作業を行ってくれています。

使用クロス:玉紙 和紙クロス

 

コンクリート杉板型枠打ち放し壁

最後の紹介となりましたが、今回の鉄筋コンクリート造住宅の目玉といっても過言ではない仕上げ部分はコンクリート杉板型枠打ち放し壁です。

こちらは躯体工事の段階で杉板を使った型枠でコンクリートを流し込むことで作ることができます。

 

躯体工事の段階で仕上げを想定した割付で杉板を型枠に貼り付けていきます。

 

コンクリート特有の風合いに杉板の模様がついて、鉄筋コンクリート造にしかできない仕上げの完成です。

 

造作家具も据付完了しついに素敵なお家が完成しました。

 

おわりに

紹介させていただきましたように、仕上工事は様々な業種の職人さんたちの連携がなければ段取り通りに進めることができません。

職人さんたち一人一人が、お客様の喜ぶ姿を想像しながら丁寧な仕事ができるような環境を作るために管理を行い、また異業種の職人さん同士も自分が良ければそれでいいといった人間関係ではなく、常に現場一帯となれるようなコミュニケーションを意識することで、お客様に満足していただける家づくりが実現するのだと考えています。

 

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